そもそも口臭というのは自分で気づいているものもあれば、気づかないでいて周りの人に不快な思いをさせてしまっているケースというのも存在します。
もし、現時点で自分に口臭があることが分かっているのであれば良いのですが、実際のところ、ボーダーラインという形で自分の口が臭いのかどうかわからないというケースもあるかと思います。
そこで、そういったケースの場合は、そもそも口臭があるかどうかを判定しなければなりません。
これからご紹介する、すぐにチェックできる口臭チェック方法で判定するところからスタートすると良いでしょう。
ビニール袋に息を溜めて嗅いでみる
まず、一番手軽な口臭チェック方法をご紹介します。
その辺にあるビニール袋に自分の息を貯め、10秒ほどビニール袋から口を離して放置します。
その後、ビニール袋に溜まっている空気を嗅いでみるという方法です。
この方法はほぼ100%、自分の吐いた息を嗅ぐことになりますので、どのくらいの口臭があるのかというのを客観的に把握することが可能です。
他の人がどのような匂いを感じているのかという部分を見るには、最適な方法と言えるでしょう。
この方法はまず、ものすごくシンプルに自分に口臭があるかないかどうかをチェックするような方法となります。
いくつかの原因が口臭には考えられるため、複合的にこの方法を試すことで口臭があると判断した場合には、原因を切り分けていくという作業が追加で必要になってきます。
この時点で特に口臭などがないということであれば、現時点であなたに口臭は無いようです。
歯磨き粉を付けずに歯を磨いて歯ブラシの匂いを嗅いでみる
もう少し徹底的に自分の口臭があるかどうかをチェックしたい!!
という方は、歯ブラシを使う方法があります。
歯磨き粉をつけずにまずは、歯を磨いてみましょう。
隅々まで歯を磨いて、歯ブラシの臭いをその後にかいでみるのです。
これで強烈なニオイがするようであれば、その口臭の原因は歯にまつわるものかもしれません。
例えば、食べたもののカスが歯に挟まっていて、それが腐敗するなどして悪臭を放っている可能性もあるわけです。
この後ご紹介する通り口臭にはいくつかの原因があるのですが、その原因の一つに「舌」があります。
この舌の匂いがどのようになっているかを確認するにはまず、自分の指や手を舐めてみて、その匂いを嗅ぐという方法があります。
もし、この匂いを嗅いでみた時に唾液の匂い以外の強烈なニオイや、何か酸味のある匂いがしてきた場合には、舌の部分に何かしらの口臭の原因があるケースが多く見られます。
直接誰かに嗅いでもらう
ものすごく究極の方法ですが、直接誰かに自分の口臭を嗅いでもらうという方法もあります。
めちゃめちゃ勇気がいる方法ですが、たぶん一番確実です。
これに関してはかなり信頼できる人、つまり「(すごいニオイだけど)口臭なんて無いよ?」と優しく気を使ってくれるような人ではなく、ズバッと口臭がどのくらいあるかを教えてくれる人を選ぶというのがミソとなります。
そのためほとんど確実にご家族の方や親友の方、その他お互いにズバズバ物を言っても全く関係にひびが入らないくらいの、頑丈な絆で結ばれている人が適任と言えるでしょう。
間違っても、付き合いたてホヤホヤ(2週間くらい)の恋人にはお願いしない方が良さそうです。
先ほどのビニールの匂いを嗅ぐ方法と少し似ていますが、誰にもばれずにやることができる口臭チェック方法としてマスクをして、口呼吸をするという方法があります。
そしてこの、マスクもつけ方が重要です。
通常マスクを装着するときは息苦しいということで鼻の部分を出す人などもいらっしゃいますが、これでは全く意味がありません。
マスクを装着する時には、よくある使い捨てマスクであれば、マスクを耳にかけ、そして、鼻の部分をワイヤーなどで折ることができるタイプのものについては合わせた時にぴったりと鼻筋に合うようにワイヤーを折り曲げます。
呼吸をした時にマスクがペコペコと動くような状況になっていればOKです。
この状況になっていれば隙間なくマスクを装着できているということになりますので、ウイルスや花粉などのフィルタリングはばっちりですし、ついでに自分の口臭もチェックすることができます。
かなり濃い水準で臭いがフィードバックされる(もっとハッキリ言うと、ダイレクトに口臭が返ってくる)ことになりますので、徹底的にチェックをしたいということであれば、この方法がおすすめです。
舌に白いコケの様な物が無いかチェックする
鏡を見てみる方法もひとつご紹介します。
先ほどから口臭にはいくつかの原因があり、舌もその原因の一つになりうるとご紹介していますが、鏡を見て舌を出し、その舌の表面に白いボツボツがあるようであれば、それは舌苔という舌の苔となります。
この舌苔があるとほぼ100%に近い確率で口臭の原因となります。
舌のブラッシングなど、この後ご紹介する方法を利用することによって口臭がある程度軽減されたというような場合には、口臭の原因はほとんど舌の苔ということになるわけですね。
なんとなく、自分では認めたくないのだけれども、口臭があるかどうかは気になる・・・という方。
最初に試してみると良い方法が、周りの人を表情を観察するということです。
周りの人と普通におしゃべりをしてみたり会議に参加するなどした時に、参加者が自分の方をなぜかむいてくれなかったり、考え込んでいるようなふりをして手を口元や鼻元に持ってきている場合、あなたの口臭が気になっているケースも十分に考えられます。
普通通りニコニコを開いてと話をできている程度であれば、問題はありませんが、もう我慢できないというような感じで様子がおかしい場合には、やはり相当な口臭があるものと考えられます。
唾液がきちんと出ているかチェックする
30代以降の方についてはきちんと唾液が分泌されているかどうかチェックするというのも非常に重要なポイントとなります。
10代20代の若い方についてはそこまで問題はありませんが、30代を過ぎてくると口の中の唾液の分泌量が徐々に徐々に落ちてくるというケースが考えられます。
もちろん加齢によるものなのですが、口の中が乾燥するとやはり口臭の原因となります。
具体的には口の中がなんだかネバネバしたり、口を開いた瞬間にべちゃっというような音がする場合には、ほぼほぼ唾液の分泌量が足りていないと言えます。
なぜ口は臭くなるの?口臭の原因について
それでは、そもそもの問題としてなぜ口は臭くなるのでしょうか。
つらつらと考えてみるといろいろな原因が思い浮かぶのですが、ばっちりとこれだというような答えはお持ちでないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
口が臭くなる原因にはいくつかあるのですが、大きく分けると二つの原因、つまり生理的口臭と病的口臭に分かれます。
ここでは生理的口臭がどのようなもので、病的口臭がどのようなものかなどについてご紹介をしていきます。
まずは、一つ目の原因として挙げられる生理的口臭というカテゴリーです。
この生理的口臭というのは特に病気というわけではない状況なのに、口臭がするという状況を指します。
一般的に口の中の環境が良くなかったり、匂いのするものを食べた直後だったり、そういった状況に発生することがあります。
さらに、この下でご紹介するような状況の時に生理的口臭が発生します。
まず、一つ目の生理的口臭の原因として緊張やストレスからくる口臭というものがあります。
よく、緊張すると口の中がカラカラになったりストレスを強く感じると口の中がネバネバしてきたりすることがありますが、これは唾液や口を動かすことが減少したり、緊張状態のためなかなかできないということで、口の中の自浄作用が落ちてしまって発生する口臭となります。
これによって口の中の匂い物質が増殖したり、雑菌が増殖したりして口臭につながるというわけです。
一時的なものであれば、水分補給などでも少し和らげることができますが、根本的にはサプリメントなど対策をとることが推奨されます。
ホルモンバランスの変化やホルモンの分泌量の変化にも口臭を発生させる要素があります。
例えば更年期に差し掛かっている方がいつもと違う口臭を持っていたり、思春期にホルモンバランスの変化で口臭がしたり、あるいは月経時や妊娠した際に口臭がすることもあります。
この辺りについては特に病気ということではないものの、生理的な口臭ということになりますので、体の中のケアも考えたいところですね。
タマネギにニンニクにラッキョウにニラにワインに・・・紅茶、日本茶、さらに、タバコ・・・もう聞いただけでも口臭がすぐに連想されそうですが、単純に食べたものからくる口臭というのも生理的口臭のひとつです。
匂いの強いものについてはどうしても食べると口臭となって臭うことがあります。
人によっては、仕事中に匂いの強い食べ物は食べない!とルールで決めてしまっている方もいらっしゃいますよね。
歯を磨けばすぐに何とかなりそうな気がしますが、特にねぎやにんにくなど日に含まれるアリシンという成分はものすごい勢いで匂いを放出します。
場合によっては口から匂いがするだけでなく、血液の流れに乗って全身を駆け巡り全身の毛穴という毛穴から口臭を発するようなイメージの状態になってしまうことも十分に考えられます。
ただしこれについても永続的に解決策のない口臭ではなく、一時的な生理的口臭ということになりますので、匂いの強いものを食べるのは控えるか、食べた後には口腔ケアをしっかり行うというのがおすすめです。また、サプリメントの服用も効果が期待できます。
続いてご紹介するのは病的口臭です。
これは読んで字の如しなのですが、体の中に何か病気や病巣を持っていてそれらが悪さをして口臭になってしまっているパターンです。
よくある病的口臭の代表的なパターンとして、おならのような臭いが口からするケースがあります。
これはほとんど消化器やそれらの関係する臓器がもとになって口臭を体の中から放出しているような状況ですので、口の中のケアというよりは体の中からケアをする必要があります。
その他、病的口臭にはいくつかの原因がありますので、こちらも代表的なものを解説していきます。
虫歯を患っていると口臭の原因に
何も、体の中から匂いがするものだけが病的口臭というわけではありません。
そもそもその病的な源が口の中にあるとダイレクトに病的口臭の原因となるケースがあります。
なんだか血生臭い感じの匂いがしたり、表現しようのない「明らかにヤバい匂い」がする場合には歯周病、または歯周ポケットの中に入り込んでしまっている汚れなどをチェックすると原因の特定に役立ちます。
根本的には口の中にある食べ物のカスや汚れなどが腐敗したり、微生物などに分解されることで発生するガスが臭いの原因ですので、これらの原因を取り去ってしまうとある程度口臭が改善されます。
ちくのうや喉の炎症なども口臭の原因
口の中には特に病巣がない、胃や肝臓など、内臓にも特に病巣がない、と言って安心しきっていませんでしょうか?
耳や鼻、喉についてはお医者さんにかかるときに
「耳鼻咽喉科」
という病院にかかりますよね。
「耳鼻咽頭科では耳鼻咽頭、全部まとめて診ます」
というくらいで、耳と鼻と喉と口は繋がっているものだと思っていただいて構いません。
つまり蓄膿、あるいは喉の炎症などによって喉や鼻の奥に問題を抱えていると、その匂いが徐々に口の中に落ちてきてそれが臭いの元になっているケースもあります。
この場合は、完全に病的口臭ということで原因を根本治療していかないと口臭の改善には繋がりませんので、早い段階で医療機関などを受診して治療に努めるようにしましょう。
また、こういった病的口臭の辛いところは、いくら口腔ケアをしても体の中から臭いが上がってくるためなかなか口臭をゼロにすることが難しいという点です。
それどころか口腔ケアに利用した歯磨き粉やエチケット用品の匂いと病的口臭の臭いが混ざってより強力な口臭テロを巻き起こしてしまう可能性もあるため、もし治療までに時間が空きそうだという場合には、体の中から匂いを浄化する、ということでサプリメントの服用などを検討すると良いでしょう。
最近ではフィトンチッド効果という、森林などでよく見られる、樹木の成分が有害な臭いをマスキングしてしまう効果を利用したサプリメントなどもあり、大変人気を呼んでいます。